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ナイチンゲール看護研究所
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・『実像のナイチンゲール』出版される

 5月12日のナイチンゲール生誕記念の日、現代社から『実像のナイチンゲール』が出版されました。リン・マクドナルド博士のご著書ですが、『綜合看護』誌上に翻訳掲載された内容を、本格的な著書として仕上げたものです。金井一薫監訳、島田将夫&小南吉彦訳です。

 金井一薫が4年前のちょうど5月、カナダのリン先生のご自宅を訪問してお話をお聞きしたことがきっかけで、本書と出逢いました。リン先生は、20年以上の歳月をかけて、ナイチンゲールのすべての著作(150点)と、手紙類の大半(1万点以上)を収集し、それらをテーマ別に編集して、全16巻の著作『The Collected Works of Florence Nightingale』にまとめ上げました。今回の『実像のナイチンゲール』は、その16巻をもとにしてナイチンゲール没後100年記念の年、2010年に書きおろしたものです。

 本書からは、これまでに知られていない実像のナイチンゲ
ールがしっかりと見えてきますし、社会改革者として、ナイ
チンゲールがいかに幅広い活躍をした人であるかという点も

  実像のナイチンゲール

島田将夫&小南吉彦訳
金井一薫 監訳


現代社刊:四六判400頁
(定価1,800円)

明らかになっています。ナイチンゲール研究書としては、第一級の作品でしょう。本書は、随所に写真や挿絵が組み込まれており、またナイチンゲール家の家系図も入っていて、これまでにない、読み応えのある1冊となっています。



・新刊本のご紹介

 『実践を創る 新・KOMIチャートシステム』は、ナイチンゲール看護思想の基盤をなす“ 看護の原理 ”を土台として探究開発された「ナイチンゲールKOMIケア理論」に基づく「看護介護過程の展開様式」です。つまりこれは「看護介護とは何か」をしっかりと踏まえた上で、看護介護の目的や目標から外れないように実践を組み立てていくための道具として開発されています。

 1995年に、たった1枚の「KOMIチャート」からスタートしたKOMIケアのための記録システムは、開発から17年が経過した今、ようやく理想の形に近づきました。これまで多くの記録用紙が作成されてきましたが、何回もの改編作業を経て、今ここにほぼ完成形として結実しました。

 少子高齢社会の成熟期を迎え、時代は大きく変化してきています。KOMIが活躍する時代です。多くの方々に活用していただきたいと思います。
実践を創る
新・KOMI チャートシステム
−ナイチンゲールKOMI ケア理論に
   もとづく「看護過程」の展開−
金井一薫 著


現代社刊:A4判104頁
(定価1,575円)


・NHK BSプレミアムにて『ナイチンゲール』を放送

 2013年2月20日(水)21:00〜22:00、NHK BSプレミアム岡田准一主演の番組「ザ・プロファイラー」において『ナイチンゲール』が取り上げられました。シナリオ作成段階から私(金井一薫)監修で、ようやく放送されましたが
番組をご覧になられた皆様は、いかがでしたか?
 ナイチンゲールの生涯の出来事や著作などを通して、国民が知らないナイチンゲールの顔がふんだんに出て来たと思います。ナイチンゲールの名言などは、全て文献の根拠を示さなければなりませんので、当研究所保管の英文文献がかなり役に立ちました。 
 
 

 私にとっては、これまでのナイチンゲール伝の総復習になった良い機会でした。雪の聖マーガレット教会の映像は初めて目にするものでしたので、興味深かったです。
 それにしても、伝統ある「ナイチンゲール病棟」がすでに封鎖されてしまっているのは残念です。でも、ナイチンゲール思想が生きている限り、そしてその思想を明確に伝えている人間がいる限り、きっと近未来には何らかの形で甦るに違いありません。私は、その日が来るのを待ちたいと思います。だんだんと晩年のナイチンゲールの心境に近づいてきているのかもしれません。今後は看護師に向けて、ナイチンゲール思想を形にした映像を作成したいですね。
どなたか制作してくださる方が出現するのを待ちます。


・『ナイチンゲール著作集成 (全16巻) 』完結する


 Lynn McDonald ed. Collected Works of Florence Nightingale.
  ―― リン・マクドナルド先生の快挙

 リン・マクドナルド先生が、2001年から開始された本書の出版事業が、本年 (2013年)1月に完成したとの報が入りました。準備依頼、約25年をかけた大事業です。
 ナイチンゲール研究にとって大きな壁が取り払われました。従来は、その著作の原文を入手するだけで大仕事であったものが、本書の完成により、膨大な文書のほとんどを手にすることが可能になったのです。


・リン・マクドナルド先生の単行書の翻訳

  『 Florence Nightingale At First Hand 』
    Lynn McDonald. Continuum, 2010
          
 島田将夫&小南吉彦訳
  『フロレンス・ナイチンゲール ― 直筆が語るその実像』
   と題して翻訳連載されています。
   現代社刊『季刊・綜合看護』の 2011年1号からです。
   現在連載中。



・当研究所(研究員)石川恵子さんよりのたより

 阪南中央病院「ナイチンゲール看護論KOMI学習計画」には、KOMI基本コースが5コースとKOMI実践コースが4コースあります。
 そのなかで、KOMI実践コースBは「ケアの視点で病気を見つめる」コースであり、今年度は「11の疾患」について研修参加者がまとめ、2013年1月に報告会を行います。
 過去の報告も合せると、たくさんの数になります。これを何とか形あるものにすることが私の役目だと考えています。


・「KOMI」の意味するもの

 「KOMI」とは、「KOMIケア理論」を構築した金井一薫の名前にちなんで
 「anai Original Modern Innovation」の頭文字を取ってつけられた呼称です。

 最近の当研究所の島田将夫(客員研究員)の指摘によれば、古典ギリシャ語で「comi(=KOMI)」という語は、まさに「看護(=ケア)」を意味するとのことです。ちなみに、それがラテン語からさらに英語に入って「nosocomial infection(院内感染)」という医学用語に残っているのだそうです。まったく偶然の符合ではありますが、何か不思議な縁を感じます。


・ナイチンゲールの病気の謎が解ける

 私(金井一薫)が2011年5月に、カナダ・トロントにあるリン・マクドナルド先生を訪問した時、ご自宅の目の前に広がる動物自然公園を散策しましたが、その時山羊を見て「ナイチンゲールの病気」について、先生はご自身の研究結果を教えてくださいました。それはクリミア戦争時代に、ナイチンゲールが山羊や羊の乳を加工しないで生で飲んだために感染した「ブルセラ症」という病気だと言えるというのです。この病気は最近になって分かってきたもので、ナイチンゲールの症状の出方などを調べると、完全に一致するとのことです。

 ナイチンゲールはクリミアで「プルセラ症」に罹り、命を落としかけましたが、帰還後に無理をして仕事をこなし疲労や心労が重なったために、その慢性期症状が現れていたと考えると謎が解けるということです。長い間、ナイチンゲールに、クリミア帰還後ずっと続いた症は、謎に包まれており、いろいろな憶測がなされていましたが、その病名がようやく私の内で明確になった瞬間でした。プルセラ症は牧畜の国に多く、またこれに効くワクチンは、いまだに開発されていないとのことです。

 リン・マクドナルド博士とは、ナイチンゲールが書いた印刷文献はもとより、世界中に散逸している彼女の直筆の文書や手紙類をほとんどすべて収集し、それらを読破した上で分類し、それらに解説をつけて出版するという大事業に取り組んだ人です。

   
              
   
 
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