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ナイチンゲール看護研究所
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『看護覚え書』
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現代社版
フロレンス・ナイチンゲール
(改訳第7版・発行2010年)

訳=湯槇ます・薄井坦子・小玉香津子
  田村 眞・小南吉彦


専門家集団による本格的な研究と翻訳

 その拍動は、現代社版『看護覚え書』の研究翻訳によって始まりました。この現代社版『看護覚え書』の翻訳研究の実質的な始まりは1967年ですが、この研究と翻訳の気運は、すでに1965年頃から、この翻訳者団において高まっていました。

 そして、1968年に現代社版『看護覚え書』が翻訳出版されるとともに、この翻訳者団を中心として、日本において本格的かつ組織的な「ナイチンゲール研究」が始められ、1972年には、英国ロンドンにまで出向いての、ナイチンゲールの著作の全貌についての徹底的な書誌学的な探索研究も行なわれました。

 そして、こうした研究の結果、この翻訳者団を中心として、ナイチンゲールの主な著作の翻訳という大作業が開始され、1972年から約5年の歳月をかけて『ナイチンゲール著作集・全3巻』(現代社、1974〜1979)を完成しました。

 この著作集翻訳については学界および出版界など各界からの高い評価と絶賛がよせられ、その結果「第13回日本翻訳出版文化賞」および「第14回日本翻訳文化賞」を受賞しました。これら学界に権威ある2つの賞の受賞は、看護界においては初の快挙でした。

 この大翻訳作業と平行して、この翻訳者団は『看護覚え書』改訳の作業も開始しました。それはまず書誌学的研究のし直しから始まり、ナイチンゲール思想の論理的構造を再構築しながら、それを的確な日本語に翻訳するという作業であり、しかも、作業は分業ではなく、5人の翻訳者による徹底した共訳、つまり検討に検討を重ね、それぞれ専門分野からの解釈や意見を交流しつつ、ナイチンゲール思想の深みを模索するという、それは気の遠くなるほど労苦の多い作業でした。「誰かが下訳をし、それを主訳者が手直しして仕上げる」「適当に分担して訳す」といった、いわゆる生半可な共訳などではありませんでした。

 しかし、そうした討議や検討も、『ナイチンゲール著作集』翻訳の作業との平行作業であったがために、むしろ「ナイチンゲール思想の全体像」を描いていくための絶好の機会となり、改訳『看護覚え書』は、たんにナイチンゲールの膨大な著作群の内の1点のみを抜き出して訳すという安易にして安直な、たんなる翻訳作業ではなく、翻訳作業そのものがナイチンゲール研究を飛躍的に進める結果を生み出したのです。

現代社版『看護覚え書』の優れた特性
 
              
 

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